ニューヨークのデリでは必ずと言っていいほど見かけるこのクッキー
「Black & White Cookie」(ブラックアンドホワイトクッキー)
クッキーと言っても、サクサク、ザクザクとした歯ごたえのあるハードなクッキーではなく、パンケーキに近いようなソフトな食感の生地。その丸型の生地を土台にチョコレート、バニラ風味のアイシングをちょうど半分ずつコーティングして仕上げている。ネーミングの通り、黒と白が半分ずつのインパクトのある見た目。
ニューヨーク生まれと言われる食べ物の発祥は曖昧であることが多いが、こちらも例に漏れずその発祥は定かではない様。一説として1902年にドイツ・バイエルンの移民により建てられたYorkvilleのGlaser’s bake shopや 1925年頃のHemstrought’s bakeryなどではないかと言われている。どちらにしてもドイツの焼菓子がルーツの様で、その後ニューヨークに住むユダヤ人文化やその他民族にも受け入れられ定番のお菓子のひとつとなっている。
ニューヨークを象徴するお菓子として、その見た目がしばしば人種関連の比喩として用いられることも多い。アイシングの黒と白がそれぞれ均等に半分に分かれ円形の形をしていることから、黒が黒人、白が白人を表現している。
2008年にはバラクオバマが大統領選挙でBlack&White Cookieを”Unity cookie”と呼び、人種関係のメタファーとして用いていた。
意図せず色々な意味を持ったクッキーは今やニューヨークの定番のクッキーのひとつ。スーパーやデリで見かけるとつい手を伸ばしてしまうしお土産にももってこい。
お店によってはチョコレートとホワイトチョコだったり、どちらもアイシングだったり、生地の厚さや大きさ食感の違いなど色々アレンジが加えられていたりする。
日本ではあまり見かけないので参考までに当店オリジナルレシピをご紹介。
Black & White Cookie recipe 6~8pc
【材料】
(材料A)
バター 110g
グラニュー糖 150g
卵 2個
牛乳 120ml
バニラエッセンス 適量
レモン汁 少々
(材料B)
薄力粉 150g
強力粉 160g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
塩 ひとつまみ
(アイシング)
チョコレート 80g
粉砂糖orホワイトチョコレート 80g
レモン汁 大さじ1
(準備)
バター、卵、牛乳は常温に戻しておく
材料Bはふるって合わせておく
オーブンを190度に予熱しておく。
【手順】
- バターをハンドミキサーでホイップ、グラニュー糖、卵の順に入れよくすり混ぜる。
- 1に牛乳、バニラエッセンス、レモン汁を加えさらに混ぜる。
- 材料Bを加え練らないように粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- オーブンペーパーを敷いた天板にクッキーディッシャー(なければ大きめのスプーン)で生地を落としていく。※広がるので間隔を開けて。
- 190度のオーブンで15分から20分焼く。
- 焼きあがったら冷ましておく。
- 粉砂糖とレモン汁を合わせ白のアイシングを準備する。
- チョコレートを湯煎しておく。
- 半分ずつコーティングし冷蔵庫や涼しいところでアイシングを乾かす。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.