こんにちは。突然始まりましたが、NYが舞台の海外ドラマを勝手に紹介していくコーナーです。

当店はジャンル問わずニューヨーク関連情報を発信していきたいと思ってますので、気が向いたときにお店以外のこういった情報もご覧いただけたら嬉しく思います。

今日ご紹介するのは、『The Marvelous Mrs Maisel(マーベラスミセスメイゼル)』

※絶対にネタバレNGの方は以下読まないで見ていただくことをおすすめします。

Amazon Videoのオリジナルドラマで、第70回プライムタイム・エミー賞ではコメディ部門主要7賞のうち5賞を獲得し、クリエイティブ・アーツ部門でも3賞を受賞という評価の高い作品。

■簡単なあらすじ

物語の舞台は1950年代のニューヨーク。子持ちのユダヤ人主婦ミッジがコメディアンを目指すというストーリー。
サラリーマンとして成功している夫と子供達と不自由なく暮らしていたが、夫がアマチュアでやっていたスタンダップコメディー(夫は才能がない)の世界にひょんな事から踏み入れる事に…しかしコメディアンとしての才能が開花し(芸風は下ネタメイン)、本人もやる気に。しかし時代背景や夫の嫉妬、両親との関係など次々と試練が訪れる。

1950年代のアメリカは、黄金時代と呼ばれとても豊かな時代と言われている一方で女性にとってとても窮屈な時代。女性は働きにでることなく家を守るものとして扱われていた。

劇中でもそれを物語るように、毎晩素敵なネグリジェを着て寝化粧をしたり、イビキをかかないように眠るよう教育されていたり、謎の体操教室に通い独身時代の体型をキープし続ける涙ぐましい努力など、24時間夫の為に綺麗にしているのが当たり前のように描かれている。そしてまるでそれが正しいことのような世間の目がある。現に中流階級以上の人々にとってはそれが幸せな生活であったのかもしれない。(ミッジの家では常にメイドがいたり有り余るほどの衣装があり一見裕福にみえるがまあまあのお金持ちでもっと上がいる)本作品はコメディーなので面白おかしく描かれていますが、こんな時代背景があることを頭の片隅において見ていただくのも良いのかもしれない。

前置きが長くなりましたが、見所をいくつか。

・ファッション・インテリア
男女問わず中流階級以上は帽子に手袋と、毎回衣装にもかなり気合いがはいっています。特に主人公ミッジとその母の衣装がいつもいつもゴージャスで洒落た色使い。ファッション好きは見ているだけで楽しめるかと。そしてミッジ達が暮らす家のインテリアもかなりハイセンス。

This image released by Amazon shows Rachel Brosnahan in a scene from “The Marvelous Mrs. Maisel.” The meticulous costumes of the 1950s-era show are crafted by designer Donna Zakowska. (Nicole Rivelli/Amazon via AP)

・ニューヨークのユダヤ人

ミッジ一家はユダヤ人であり、たびたびユダヤ人ネタが繰り広げられます。結婚相手がユダヤ人であるか父親がやたら気にしていたり、ミッジは自分がユダヤ人であることをネタにして笑いをとったりと、多民族国家であるニューヨークならではの発言が随所に。またミッジとマネージャーのスージーがよく食事をしているデリもニューヨークの老舗ジューイッシュデリの雰囲気が。

・スタンダップコメディーのシーン

日本では馴染みの薄いスタンダップコメディー。あまり面白いと思ったことがなく、アメリカと日本の笑いのツボの違いを痛感するところでもありますが、ただただミッジの早口長回しシーンに釘付けになります。なんとも引き込まれてしまいます。

現在シーズン2までアマゾンプライムで配信中。

私はハマって一気見してしまいました!

2019年中にはシーズン3も配信予定だそう。

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