所謂”Diner(ダイナー)”は1800年代後半にアメリカ東海岸にて誕生したと言われています。
当時は夜勤労働者向けの移動型屋台として朝食、軽食や新聞を販売していたそうです。
(11歳の少年であったウォルター・スコット氏が工場街で新聞、フルーツなどを売り出したのがルーツとの説あり)
その後、提供メニューも労働者たちが安価な価格で満足出来る量の食事を
取ることができるようなものへと変貌し、アメリカ全土に広がり今のような形になったと言われています。
店舗の形になってからは、メニューに関しては昔から今もあまり変わってきてはいないものの
その店舗デザインは面白いもので以下のよう時代に合わせ変貌しています。
1910年〜30年代 廃車になった食堂車を再利用した店舗や鉄道車両を模して設計された
「バレルルーフスタイル」の店舗
1930年代前半 「ストリームラインモダン」と言われるステンレスを用いた流線型のデザイン
1930年代後半〜50年代 「モダンステンレススタイル」と言われるステンレスのファサードが特徴のデザイン
1950年代後半〜60年代前半 「スペースエイジスタイル」と言われる近未来型デザイン
60年代後半〜80年代前半 「地中海スタイル」と言われる石造りの壁などを用いた地中海風の建築様式デザイン
80年代後半〜 「ポストモダンスタイル」と言われる過去のディティールを復刻したデザイン
店舗を見て何年代のものか考えながら歩いて回るのもアメリカの楽しい回り方かと思います。
今回紹介するのはブルックリンミュージアムの近くにある「Tom’s Restaurant(トムズレストラン)」
70年以上続く老舗ダイナーで言わば”モダンステンレススタイル”の店舗です。
良いダイナーは地元民で溢れ活気があって朝食がおいしい。
地域のポリスの安らぎの場、情報共有の場でもあるよう小さなコミュニティになっています。
ここはまさにそんなダイナー
Two Eggs をミートローフで
卵はサニーサイドアップ、オーバーイージー、スクランブル、オムレツ等から選べ
付け合わせの肉類もソーセージやベーコンなどから選べるのが基本のスタイル
コーヒーはもちろんリフィルフリー
NEW NEW YORK CLUBで土日祝で提供しているブレックファストメニューでも
参考にさせていただいてます。(※当店では今のところリフィルフリーではございません)
NEW NEW YORK CLUBのブレックファストメニュー”Two Eggs AnyStyle”
ファストフードやチェーン店の台頭の中でも昔から変わらず愛され生き延びてきたダイナー。
やはり風格が違います。
**SHOP DATA**
Tom’s Restaurant
782 Washington Ave, Brooklyn, NY 11238
Similar Posts:
- ブルックリンの老舗ダイナー「TOM’S RESTAURANT(トムズレス トラン)」
- グリルドチーズサンドウィッチ専門店「MELT SHOP(メルトショップ)」
- 「Peter Pan Donut & Pastry Shop(ピーターパンドーナツ)」
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.